R4.2.20(日)サンパチ日報管理者K編@ヤングケアラー
AM
カーリング決勝応援
PM
弘前大学「子どもの貧困」プロジェクト・セミナー
「ヤングケアラーの支援を考える」
【今日のいいこと】
今日は休みでしたので、自宅で、午前中はオリンピックのカーリング女子決勝の応援、素晴らしい銀メダルでした。
ゲーム中の逆境においても、常に笑顔で、仲間に声を掛け合う姿にとても感銘を受け、自分を振り返る良い機会となりました。
そして午後からは、
弘前大学「子どもの貧困」プロジェクト・セミナー
「ヤングケアラーの支援を考える」
にオンラインで参加させていただきました。
最近耳にする機会が多い、「ヤングケアラー」ですが、具体的には下記のような状況にある子どもたちのことを指しています。
今までは、「ヤングケアラー」と言われる子どもたちは、家庭内で非常に大変な状況に置かれているといった認識程度しかありませんでしたが、今回のセミナーに参加し、そのリスクはより重大であり、子ども自身の生涯に渡り、うつ、自殺、犯罪に巻き込まれるリスクが高まる可能性がある研究データも存在し、子どもの将来に非常に重大な悪影響を及ぼしかねない状況であることを学びました。
ヤングケアラーは、定時制や通信制の高校に多い傾向にあるとのことで、現在、スクールソーシャルワーカーとして、そこに勤務している自分にとって、理解しておかなければならない課題であると改めて感じました。
拝聴し、心に残った点、今後の子どもや家庭の支援で生かしていきたいと思ったことは、
学校において、遅刻・欠席が多い、居眠りをする、提出書類が送れる、学費の滞納といった生徒に対するアセスメントでは、ヤングケアラーであるかどうかの視点も必要である。
生まれてからケアをされて、ケアをする立場になり、やがてケアを受けて死んでいくのは当たり前といった考え方が重要。
大切なのは、子どもや家族の特定の人にケアの負担が集中しないように様々な社会資源を活用しケアをすること。
コロナ禍でヤングケアラーは増加しているが、ヤングケアラーはみつけにくい。
自覚できない、相談しない・できない、ケアしないといけないと思いこんでいるといったことがある。
支援する際に気をつけなければならない児童生徒の気持ちとして、
・家族をとても大切に思っているので、家族のことを悪く思われたくないと必死に隠している。
・相談したことがとても恥ずかしく、後悔している。
・「助けてあげる」「困っているんでしょ」という視点で近づくと、とても嫌な気持ちになる。
そして、
・いつでも向こうから相談できる体制を作る。新しいことにつなぐ場合はグイグイ行かない。
・児童生徒を焦らせず「頑張ってるね」と見守る。必要な場合は、先が見通せるよう支援する。
・児童生徒が大切に思っているものは何か、誰か、何を願っているか、それが家族なのか、丁寧なアセスメントが必要。
・ケアも人生の一部であり、取り上げると穴が開いて苦しみもがくため、取り上げるのではなく、自分の楽しみもできるよう調整する。
これらのことは、児童生徒のみならず、高齢者支援においても、ぜひ実践していきたいと思いました。
貴重なお話を聞くことができ、充実した休日となりました。
今日も一日おつかれさまでした。