R4.3.25(金)サンパチ日報社員SY編@地域福祉支援検討会

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皆様こんにちは。

今月7日に青森県地域生活定着支援センターが主催する「地域福祉支援検討会」にZoomで参加をさせて頂きました。

 

 

まず、「地域生活定着支援センター」という名前を初めて耳にする方もいらっしゃると思いますので、どのような役割を担っている機関であるかホームページから引用しつつご案内したいと思います。

 

「刑務所などの矯正施設入所者の中には、必要とする福祉の支援を受けてこなかった、あるいは受けられなかった高齢者、障がい者や、帰る先を確保できないまま矯正施設を退所する高齢者、障がい者が数多く存在していることが指摘されています。

厚生労働省は、平成21年度から矯正施設退所者を福祉につなげるため、保護観察所と協働して進める「地域生活定着支援センター」を各都道府県に整備する事業に着手し、平成23年度末に全都道府県に開設されました。

平成24年度からは、強制施設退所後のフォローアップや相談支援まで支援を強化するため予算を増やし、入所中から退所後まで一貫した相談支援を行う事を実施しています。」

一般社団法人 全国地域生活定着支援センター協議会 HP  より引用)

 

 

 

青森県地域生活定着支援センターは県民福祉プラザ(青森市)に設置されています。

県民福祉プラザは、研修先として選ばれる事も多い場所なので、「あぁ、あそこか…」と場所がお分かりになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

設置から今年で11年目を迎えており、140名以上の支援を実施されています。

今回の研修は、刑事司法への理解を深めることで、多職種・多機関による支援方法の検討を通し、支援者の実践力向上を目指して開催された研修となります。

 

毎年、開催しているそうですが、今回研修案内を目にするまでこのような研修があるとは全く知りませんでした。

24名の参加があり、市内からも高齢者支援センターや居宅、施設関係者などのお名前を拝見いたしました。

 

研修は以下の内容で実施されました。

講義1:刑事手続きの概要及び入口支援について

講義2:社会復帰を目的とした刑務所内の処遇について

講義3:更生保護・更生緊急保護制度について

講義4:刑務所入所中から行うセンターの支援について

事例検討会:刑務所退所者への理解と地域における支援について(グループワーク)

 

後援として、青森地方検察庁や青森刑務所、青森保護観察所とあり、それぞれの機関から統括捜査官、首席矯正処遇官、統括保護観察官より、講義が行われました。

役職と表現して正しいかどうかですが、なんだか物々しく感じてしまい悪い事はしていませんが、なんだか緊張しながら講義を聞いていました。(^^;)

 

講義内容については、自分の理解も十分ではない点と講義概要をまとめて表記する事にも限界があるので、詳しく書き落とす事は控えさせてほしいのですが、個人的に印象深く感じたものに的を絞りたいと思います。

 

講義は全部で4つあったのですが、その中から講義2の「社会復帰を目的として刑務所内の処遇について」を挙げたいと思います。

入所中の就労支援についてですが、単に作業的に実施されているものではなく、資格取得に向けた訓練内容や就労支援フェスタと呼ばれる企業説明会などが実施されています。

恥ずかしながら、私の中では展示販売会のイメージ(受刑者が作られた家具やせっけんなど)が強く、どちらかというと淡々と作業が実施されているという勝手な思い込みがあり、フォークリフト運転科や建築塗装科、ビジネススキル科などの幅広い職業訓練が展開されているとは知りませんでした。

手にした資格や技術が繋がっていくよう、ハローワークとの連携や雇用先としての協力企業の開拓(県内では194カ所が登録しており、内11社で実際に雇用)も進んでおり、印象深く感じた内容でした。

就労以外にも、社会貢献作業と呼ばれるボランティアに近い活動も行われていました。

講義では、グラウンド整備に使うトンボを修繕し学校へ返却している写真が紹介され、代表生徒の子が笑顔で修繕されたトンボを受け取っている姿も印象的でした。

 

 

事例検討会では、2つの事例についてグループに分かれて、どのような支援が想定されるかについて話し合いが行われました。

事例内容については詳しく触れませんが、かいつまむと「触法者」「高齢」「障がい」「生活保護」から想像を巡らせていただけたらと思います。

ケースによっては「身寄り」の問題もありました。

 

講義の中で、受刑者の平均年齢は52.6歳と示されており、65歳以上の方は71名となっています。(令和3年12月時点)

出所後、社会復帰を目指す中で福祉的支援が必要な方は、様々な形で増えてくると思います。

 

もしも、こうした相談が寄せられた時、皆様でしたらまず何を思い、どう考えるでしょうか。

 

同じ班となったグループメンバーの方は、現在、過去とそれぞれに触法者の支援を経験されておりました。

事例を通してグループ内で話し合う中で、お一人の方が、「触法に目を向けるのではなく、その人個人に目を向けて欲しい。」と話されており、とても大事な視点であるけれど、人や地域社会の中へ浸透していくには、まだ時間がかかる所でもあると感じました。

普段、なかなか受ける事の無い内容の研修でしたので、色んな意味で刺激を受け考えさせられることの多い研修でした。

 

つたない内容でしたが、少しでも興味を覚えて頂けた方はお時間ある時に以下サイトを覗いてみてください。

様々なコンテンツが用意されており、堅苦しくなく見聞できます。

私もまだ、すべてを見ていないのですが時間がある時にアクセスしてみたいと思っています。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

本日も、一日お疲れ様でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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