R4.6.20(月)サンパチ日報ケアマネSY編@デジタル介護

R4.6.20(月)サンパチ日報社員SY編@デジタル介護

AM

Zoom朝礼

電話モニタリング

モニタリング

連絡調整

 

PM

サービス担当者会議

記録

連絡調整

 

日曜日の朝、何気に見ていたニュースで「デジタル介護」という話題が取り上げられていました。東京の社会福祉法人が運営する特別養護老人ホームが取り上げられていたのですが、内容は介護の人材不足と業務の効率化をデジタルでカバーしていこうというものでした。

ちなみに、3年後に迫っている2025年問題(団塊世代の方が75歳以上の後期高齢者となるので、超高齢化社会になる事を指しています。)には介護職員が全国的に約32万人不足する予測がされており、青森県内だけでは、約3,650人が不足する予測となっています。

インタビューでも、3年後に備えてデジカル化を取り入れたとの事です。個人的には、興味深い内容でしたので、覚えている限りで記載してみたいと思います。

まず一つ目が、センサーでした。各居室の天井部分にセンサーが取り付けられおり、入居者様の動きを感知して自動録画される仕組みになっていました。録画された動画は職員が持っている携帯電話へ送られ動きがあったことを知らせてくれます。プライバシーの観点から、常時録画されているわけではなく、動きがあったときに検知して録画される仕組みだそうです。

二つ目が、ベットにも設置されたセンサーが入眠時のバイタルや睡眠の深さなどを1時間おきにモニターしており、ステーションにあるモニターでフロア内の入居者様の状態が常時確認できるシステムになっていました。

恐らく、これらにより定時での巡視を行わずとも、動画やモニターにより必要な時に、訪室されているのかなと個人的に感じました。

なお、夜勤帯のみだったと思いますが施設内の移動はセグウェイを使っているそうです。夜勤時間帯の総移動距離を測ったところ、多い職員で16㎞も施設内を往来されている事が分かり、移動時間や職員の体力面を考慮し、導入したそうです。(すごい)

 

↑これがセグウェイです。

セグウェイに乗る事で、実際に職員の方が自身の足で移動する距離自体は10㎞以下にまで軽減する事ができたそうです。余談ですが、このセグウェイは自重で操作する乗り物になります。実際はもちろん乗ったことありませんが、ゲームで操作した時には前に進む事すらコツが必要で大変でした。現場で働く職員さんは、もちろんすいすいと乗りこなされ、角を曲がるのも華麗なターン捌きでした

最後三つ目が、排尿のタイミングを知らせるセンサーの導入でした。膀胱のふくらみを検知して、職員が持つ携帯電話に排泄のタイミングを知らせる通知が届く仕組みになっていました。これにより、個々人の排泄タイミングに合った支援が提供されていました。

こうした機器の活用により、同施設内での睡眠の質は29%向上し転倒リスクの軽減にもつながっているそうです。睡眠の質が向上したことで、職員による夜間見守りの回数や時間も軽減した結果となっています。

職員の業務面に関してもデジタル化が進んでおり、施設内で独自ツールを開発。iPadへそのツールを取り入れ、記録をリアルタイムで入力できることで、記録時間の軽減にも成功しているとの事でした。また、職員は骨伝導式のインカムを付けており、常時情報共有できるスタイルを確立。イヤホンだと入居者様とのコミュニケーション時に耳がふさがる事から、妨げにならないようにとの事でした。

 

(イメージ画像:こういう感じです。)

そう遠くない将来、一定のデジカル化は進んでいくのだろうなと改めて感じたニュースでした。

インタビューで施設管理者の方も話しておりましたが、デジカル化を進める上で、準備期間や費用の問題、そもそも職員が機器を扱えるか等の懸念は当然あったそうです。ただ、これからの超高齢化社会に向け、マンパワー不足で受け入れができないと言う事態にならないよう努めなければならないと、準備を進めたそうです。

ここまで体制を整えるには一筋縄ではいかなかったでしょうし、もしかしたら今でも様々な課題をクリアしている途中かもしれません。

来るべく3年後、私たちの地域で介護がどのような形になっているのかは、今からの準備にかかっているのかもしれません。

皆様は、どのようにお考えになるでしょうか?

本日も一日お疲れさまでした。