R4.2.21(月)サンパチ日報社員SY編@ゲートキーパー育成研修
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皆様こんにちは。
唐突ですが、音楽ユニットYOASOBIが2019年12月にリリースした「夜に駆ける」という曲をご存じでしょうか?
私は最近知ったのですが、星野舞夜さんが小説投稿サイトへ投稿した「タナトスの誘惑」を元に作詞作曲されたものだそうです。
タイトル表記にある「タナトス」とはギリシャ語で「死神」を意味しています。直訳すると「死神の誘惑」となり、死に魅せられた彼女の飛び降り自殺を阻止しようとする男性の物語となっています。(一部ウィキペギアより抜粋)
いきなり何の話?!
と思われたでしょうが、今回は研修参加した内容のお話をしたいと思います。実は、研修テーマが「自殺」に関連しておりましたので、親和性の高いものをと思いYOASOBIさんの曲を紹介してみました。
先月28日(金)にゲートキーパー育成研修が開催され、公認心理士である佐々木亜矢子様より「もしも「死にたい」と言われたら -自殺リスクの評価と日頃の自殺予防- 」と題した研修がズームで開催されました。
確認した限りでは、参加人数は144名となっており関心の高さが伺えました。
研修の流れとして
・最近の自殺者数の動向について
・「死にたい」気持ちの理解の手がかり
・ゲートキーパーに期待される事
・事例の紹介
・日頃の自殺予防
・まとめ
という構成です。
青森県の自殺者数は、全国的に見ても高い水準にある事は知っていましたが、ここ10年間の世代別統計で見ていくと、子どもの自殺が4倍にも増えているそうです。
また、自殺者として一番多いのは高齢者というデータ結果です。
健康問題、経済・生活の問題、学校、社会、コロナ関連等と様々な要因が重なり合っての結果であることが多く、何か一つに特定する事は困難とされております。
では、どうすれば死にたい気持ちに気付き予防を図っていく事ができるのか…
研修の中では、実際問題として死にたい気持ちに気付いていく事はほぼ不可能(本人が明言している分は除きますが)で、本人自身もそうした死にたい気持ちに気付いていない事の方が多いそうです。
そのため、死にたい気持ちがあるのかを知るためには「直接本人に問いかける」のだそうです。
もちろん、一定の信頼関係が築かれている事が大前提となります。
ただ、個人的には問い方のスキルが求められると感じたため、それが確かな方法であると頭では理解できるのですが、問いかける場面になった時、相手の心情にどこまで配慮ができ、寄り添って話を聞けるだろうかと不安を感じました。
とは言いつつ、不安ばかりを口にしていては何も始まりませんので、やはり周囲が変化に気付いて支えていく事が、自殺予防においてはとても重要な事となります。
自殺対策基本法に基づき、ゲートキーパーの育成が挙げられております。
説明を挙げてしまうと長くなるので、興味がありましたら、「厚生労働省 ゲートキーパー」で検索して頂きますと詳細に情報が掲載されていますので、参照してみてください。
ビデオやマンガでの事例も掲載されており、学びやすいコンテンツが用意されています。
*レジュメより抜粋
日頃の支援を通して、死の話題に触れる事は皆様にとっても比較的多いのではないでしょうか。
冗談っぽく「これ以上長生きしてもねぇ~」と表現する方もいれば、深刻な面持ちで「子供たちの迷惑になりたくない。それならばいっそ死んでしまった方がいい…」など程度の差はあれ、向き合う瞬間があると思います。
踏み込んで話を聞くことは勇気を伴うと思いますが、話題として出た時に受け止められる心構えを備えておきたいものです。
最後に、つなぐことについて触れて終わりにしたいと思います。
話を聞いたからと言って、支援者が一人で抱え込む事はしないようにと講師よりお話しがありました。
一人でフォローしていく事は不可能だそうです。
だからこそ、事業所内や医療機関、その他関係する人や機関とつながっておくことが大切となります。
一人で対応していこうとするのではなく、つながりの元で支えていきましょう。
本日も一日、お疲れさまでした。