R2.9.24(木)サンパチ日報社員O編@社会資源

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【今日のいいこと】

『認知症でも地域の見守りで一人暮らしできる!』

今回は私の担当している利用者様のお話です。

 

Aさんは、10代で実家を出て、主に飲食店で働いて、働いて、働いて、、、。

約50年前、市内一等地に自分のお城を築きました。

 

Aさんの口癖は

「苦労してこの家を建てた、ここにいるのが今は一番幸せ!!」

訪問する度に、満面の笑みでお話してくださいます。

 

そんなAさんは、一人暮らしで一昨年あたりから

「道に迷い自宅に帰れない」

「他人の物を自宅に持ち帰る」

「銀行でお金が下せない」

等々の認知症状が現れ、高齢者支援センターで訪問、見守りが行われていました。

 

高齢者支援センターの引継ぎで、私が担当ケアマネになったのは数ヶ月前からですが、引継ぎの際に、Aさんを見守ってくださる関係機関にご挨拶に伺いました。

【駐在所】
帰宅困難時の保護、家族連絡、地域のパトロール時見かけ時の声掛け

【コンビニ】
馴染みの店員による声掛け、買い物支援

【ガス会社】
灯油配達、生活の見守り

【民生委員】
月1回程度の訪問、地域行事の参加の声掛け、生活状況の把握

【銀行】
来店時、現金引き出しの見守り、声掛け

              

介護保険以外のサービス、いわゆるインフォーマルな『地域の社会資源』に挨拶に伺ったのは初めてでした。

各機関の方々は、日頃からAさんを見守っているだけあり、いろいろ情報を提供してくださいました。

特に関係ない話ですが、私の行きつけのコンビニと同じでした、、、。

その他、新聞、牛乳販売配達所には、電話にて連絡し、緊急時にはケアマネまで連絡頂くようお願いしました。

どちらも業務内容に「高齢者の見守り」が含まれているとのことで、快諾してくださいました。

 

Aさんは「歩くことが健康法だと思っているよ」と。

少なくとも1日2回は、買い物、散歩の為に外に出られている様です。

近所のスーパーの休憩所で出会った方々とお話されることも楽しみの一つ。

 

そして、明るめの素敵な色合いのお洋服を着て、かわいらしい花柄のバックを持って外出されています。

認知症にて忘れることは多くなっていますが、おしゃれを忘れずに、人と触れ合いを求めて外出されているAさん。

交流の場を提供しているこのスーパーも重要な社会資源であると認識しました。

 

認知症人口は年々増加しています。

認知症によるトラブル、事件、事故等ニュースでも話題になっています。

介護保険制度だけでは支援しきれない部分も多くあり、社会資源と連携することで、認知症の一人暮らしであっても、住み慣れた家、場所で、その人らしい生活が送れることを、Aさんから勉強させて頂いているところです。

 

最後に今後の認知症人口の推計について厚労省の参考資料を掲載します。

なんと!2025年には約700万人5人に1人が認知症となるようです。

 

今後ますます、地域での認知症見守り体制の構築が、住み慣れた地域生活の鍵となるのではないでしょうか。

 

今日も一日おつかれさまでした。

 

先日、初対面の方に「花に例えるとりんどうだね」と言われました。

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