11/6(水)サンパチ日報管理者K編@災害ボランティア活動
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久慈市災害ボランティア
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久慈市災害ボランティア
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介護の日打ち合わせ
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帰宅
【今日のいいこと】
今日は、台風19号で被災地域において、まだ復旧作業の人手が足りないということを耳にし、社会福祉士事務所サンパチとして4名で久慈市長内地区にてボランティア活動をしてきました。
久慈市災害ボランティアセンターに、本日は24名のボランティアが集まっていました。
私たちは、一人暮らしの女性の自宅を訪問しました。
防塵マスクを装着し、まずは、室内をなるべく汚さないように養生から始まります。
災害支援NPOの方と、経験のあるボランティアリーダーの方が、丁寧に作業の説明をしてくれました。
ボランティアであっても、少しでも室内を汚したり、傷付けてはいけない、どの現場よりも綺麗な作業をする、という被災した人を思う気持ちと、プロのボランティアとしてのこだわりを感じました。
家具を移動し、畳と床板をはがすと、床下には、台風の際に近くの川が氾濫し、流入した泥が一面に覆いつくされていました。
放置すると、悪臭、カビ、感染症、害虫発生の原因となります。
手の届く所から泥をかき出していきます。
すべての床板をはがすことはできないので、高さ30cm程度しかない床下に潜り込み、頭をぶつけながら、テミ(手箕)という道具を使い、すべての部屋の泥をかき出していきます。
床下は当然真っ暗闇ですので、ヘッドライトが必需品です。床下からは泥にまみれた色々なモノが出てきます。
9時過ぎから活動開始し、リーダーの裁量で30分程度で休憩、作業担当を交代しながら12:00まで実施、13:00までは昼食休憩です。
室内での休憩場所もありましたが、着衣の泥汚れがひどかったので、屋外で昼食をとりました。
社員SHの母から差し入れてもらったオニギリとキュウリ漬け、心地よい疲労感にお袋の味が沁みました。
午後も15:00まで、床下の泥上げ作業を行いました。
終了時間を少し早めの15:00にしているのは、長時間、ボランティアが自宅にいることで被災者が気疲れしないようにとの配慮もあるそうです。
NPOスタッフの方はテキパキと指示を出すだけでなく、実際にやって見せながら、自ら誰も通り抜けれない床下の小さな通気口を部屋から部屋へ通り抜け、誰よりも真剣に働き、時にユーモアで場を和ごますその姿勢は、リーダーシップのお手本であり、ボランティアリーダーの方含め、また一緒に活動したいと思わされるものでした。
たった一度のボランティア活動では、満足のいくボランティアをしたとは言えず、逆にボランティア体験をさせていただいたような感覚ですが、八戸市から1時間ちょっとの近い地域で、台風による床上、床下浸水という被害に遭い、復旧に苦労している住民が多くいること、そして、平日に関わらず24名ものボランティアが汗を流していることを、現場に赴き、実際に感じることができたことは、社会福祉士としても、ケアマネジャーとしても、非常に意義ある経験であり、この被災地支援の実情を少しでも伝えることが、今の自分にできる小さなソーシャルアクションにつながる一歩であると思いました。
ソーシャルワーカーとして、毎日パソコンに向かって仕事をすることが多い自分自身を振り返ると、少し複雑な心境です。
今回活動したお宅の一人暮らしの女性は、何度も私たちに頭を下げながらも、「このくらいで済んで、自分は運が良かった」という前向きな言葉と笑顔を見ることができました。
一方で、今回のように有能なボランティアリーダーがいなければ、おそらく私たちは殆ど活動をすることはできなかったと思います。どれだけ自分たちで考え、ベストな活動ができるかが今後の課題でもあります。
普段見ることのない被災地域の実情と、その対比としての自らの暮らし、仕事を振り返る良い機会となりました。
最後に、管理者の突然の提案に関心を示し、快く賛同してくれた社員にも感謝したいと思います。1人じゃなく4人だと活動の幅も質も広がることを実感しました。
ただ心配なことが一つだけ、明日以降の4人の筋肉痛が心配です…
今日も一日お疲れ様でした。